ファーストシューズはいつ買う?シューフィッター講師が教える正しい選び方

ファーストシューズ
当店主が実際に18年の接客経験からおすすめできる市販のベビーシューズ

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はじめに

お子さんがはじめて靴を履く瞬間は、親御さんにとって特別な思い出になると思います。こども靴専門店を営んで18年目を迎える中、ほとんどのお客様が、はじめての靴をいつ、どう選べばいいのか迷われていることを実感してきました。はじめての靴選びは、お子さんの足や体の健康に少なからず影響することがあると、長年の経験の中でずっと感じてきました。FHA認定上級シューフィッター・幼児子どもシューフィッターとして、数えきれないほどお子さんの足を計測して、足に靴を合わせてきた経験をもとに、私なりの視点からわかりやすくお伝えできればと思います。

こども靴専門店主が選ぶ市販のおすすめベビーシューズと木製の靴型
当店主が実際に18年の接客経験からおすすめできる市販のベビーシューズ

ファーストシューズはいつから?歩き始めの目安と買うタイミング

お家の中でハイハイが完全に抜けて、一人でどこにも掴まらず5メートル程度歩けるようになってから、外遊び用のしっかりとした作りの靴の購入をおすすめしています。

その理由は、お家の中で5メートル程度歩けるようになった頃には、太もも・膝・足先をしっかりと持ち上げる筋力が備わってきていることが多いからです。その頃になってはじめて、「靴を履いて歩く準備が整ってきた」と感じられるケースが多いように思います。

それまでのハイハイ・つかまり立ち・伝い歩き・1人で2〜3歩歩き出した段階では、まだ体の準備が十分でないことが多いようです。この時期に靴を履かせると、お子さんが靴を異物として認識して履くことを嫌がったり、たとえ履いてくれたとしても立ったまま動けず、その場に佇んでしまうケースをよく見かけます。

それまでの時期は、家の中で裸足で過ごすことをおすすめしています。足の裏が感じ取るチクチク・ざらざら・凸凹・冷たいといった様々な刺激は、脳を通じて姿勢を制御する力を育て、足の指で地面を掴む力やバランス感覚を鍛えるうえで、とても大切な時期ではないかと思っています。

ただし現実的には、保育園から伝い歩きや2〜3歩歩けた段階で、靴の用意を求められる場合があります。この発育段階ではまだハイハイも残っており、屋外用のしっかりした靴を履いたままハイハイをすると、足首に過度な負担がかかり、関節の歪みや歩き方の癖につながる可能性があります。

この段階でどうしても靴を用意しなければならない場合には、裸足の感覚に近い、軽量で薄くフラットな靴底と柔らかい素材の靴、またはソックスに薄いゴム底が付いたタイプをおすすめしています。

次回予告

次回は、足の形に合った靴の選び方と、成長段階に合わせた靴選びについて、幼児こども専門シューフィッターの視点から詳しく解説します。
さらに、市販されている代表的なファーストシューズについて、実際に内部寸法を計測した貴重なデータとともにご紹介します。同じ「13cm」表示の靴でも、メーカーによって内部寸法に差があるという、知られざる事実もお伝えします。

著者について

寺杣敦行(てらそま あつゆき)
こども靴専門店「ジェンティーレ東京」店主(2008年創業)
FHA認定上級シューフィッター
FHA幼児子ども専門シューフィッター

【主な実績】

■ 講師経験
・FHA(足と靴と健康協議会)「幼児子ども専門シューフィッターコース」
 シューフィッティング部門 座学と実技講師(2020年〜2024年)※現在は退任

■ 執筆・取材協力
・書籍『こどもの足を知る・診る・守る!』
 (編集:田中康仁/高山かおる、全日本病院出版会、2024年)
 Ⅲ章「靴の基本とこども靴の正しい選び方・履き方」執筆
 Column「学校生活一足制のススメ」執筆

・FHA「幼児子ども専門シューフィッターコース」公式テキスト
 第5章「シューフィッティング」執筆(令和5年/2023年)

・書籍『シューフィッターに頼めば歩くことがもっと楽しくなる』
 (編集:足と靴と健康協議会、キクロス出版、2017年)
 第4章「人生を左右しかねない子どもの靴選び」インタビュー協力

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